「男の民間マル秘療法　こんなにあった世界の男の知恵」
大久保忍著　1996(平成８)年初版　東京スポーツ新聞社刊　新書判　253頁　表紙カバー付。本体には経年による若干のヤケ、キバミ有り。内容：著者は東洋医学研究家。「東スポ」に好評連載中の「世界各地の恋の秘伝」に加筆訂正して出版。強精薬効、健康維持に役立つ世界各地の民間マル秘強精法を著者自ら食べ歩き、実例を詳細に解説、春夏秋冬、四季別に症状と薬草療法を紹介。

（英）"THE CHINESE ENCOUNTER WITH OPIUM　Dreams of Colored Clouds and Orchid Fragrance"
by K. Flow (2009年初版　台湾)　A4判　扉/序/目次８＋426頁　ハードカバー版　表紙カバー(dust jacket)付　カバーには若干のスレ有り。本体中身は使用感無く状態最良。内容：「中国人と阿片との出会いと文化。彩煙と蘭香漂う夢境」と題する豪華大判カラー図鑑。著者の経歴は、東洋研究30年以上の専門家で、若い頃から社会史に興味を抱き、その結果"The Wolf K. Collection on Opium Smoking"の設立に至ったとあるだけで詳細は不明。このコレクションとは、本図鑑全体にわたり書面を飾っている阿片吸煙用装具類や歴史的写真、経済活動を裏付ける貿易、関税、商取引関係の史料価値の高い書類、広告宣伝関連の印刷物などの膨大な蒐集品の数々のこと。本図鑑成立に関して不透明さが拭えない中、唯一異彩を放ち、歴史的、文化的、社会的、風俗的、美術工芸的興味を喚起する、その圧倒的な数量と存在感には驚かされます。歴史上意図的にゆがめられ、葬り去られてしまった阿片吸煙文化のありのままの姿を明らかにして、中華社会だけでなく、全世界的な再評価（断じて復興ではない！）にまでつなげることが、著者の意図のようです。第一部は生産、貿易、販売、商取引を中心に解説。第二部は儀式、化学、一般社会、エロス、宗教、闇の社会、吸煙茶楼（喫煙所、販売所）、政府による禁煙活動、文学など人々との関わりの歴史をたどり、第三部は当時実際に使用されていた装飾の限りを尽くした美しいいフォルム、デザインの吸煙装具類の蒐集品を全てカラー写真にて一挙大公開。禁断の領域に文化史的側面から迫った極めてユニークな１冊。解説は全て英語。