花 菖 蒲/ハナショウブ

「明治神宮御苑　花菖蒲図譜」
明治神宮社務所編　昭和37年初版　明治神宮社務所刊　B5判　序/目次８＋口絵カラー５＋モノクロ１＋解説12+カラー図版100＋索引４頁＋英語解説12頁　本体はクロース(布)装。表紙カバー付、ただしカバーには経年による小スレ、小イタミ少々有り。箱付、箱にはただし経年によるヤケ、スレ、僅かなキバミ少々有り。本体中身は使用感無く、状態最良。内容：昭和37年は明治天皇五十年祭に当り、本図譜はそれを記念して出版された。明治神宮が元々所蔵していた「花菖蒲写生図譜」は戦災にあい消失し、本図譜は戦後に再び完成させたもの。100点を精選して１頁に１点ずつ、品種名（和名、ひらがな、ローマ字）付にてすべてカラーにて掲載。原図は昭和29年から33年の５ケ年をかかて明治神宮御苑の花菖蒲を写生。概ね一番花ニ日目のものを境内にて原寸写生。新進気鋭の日本画家渡辺明節、金舟子、鈴木芳子の３画伯に委嘱。江戸花菖蒲百種を厳選し原色印刷。図譜の配列は三英咲、六英咲。変り咲の順とした。

「花菖蒲」
平尾秀一著　昭和34年初版　加島書店刊　B6判　口絵カラー写真１＋モノクロ写真16＋序/目次６＋本文207＋品種名索引9頁　外箱、表紙カバー付。ただし外箱、カバー共に経年によるヤケ、シミ、ヨゴレ少々有り。本体中身の状態は最良。内容：花菖蒲の育種家としても著名な平尾秀一博士著の本邦初の花菖蒲に関するモノグラフ（総合解説書）。花菖蒲の良さ、栽培の発達、系統、花型、作り方（花壇・畑作り、池や水辺作り、鉢作り、浅鉢盆養仕立、草玉仕立）、芽分け（株分け）の仕方、肥料、花止り。特殊繁殖法及び手術法、病害虫の予防駆除、集め方と苗の買入れ方、輸送法、ラベル（名札）について、花菖蒲の品種（熊本花菖蒲、伊勢花菖蒲、東京花菖蒲）、室内陳列法、実生改良の仕方、花菖蒲の抑制と促成、ハナショウブ以外のイリス属の花卉、他。

「花菖蒲」
平尾秀一著　昭和42年第２版　加島書店刊　B6判　口絵カラー写真１＋モノクロ写真16＋序/目次６＋本文207＋品種名索引9頁　外箱欠、表紙カバー欠（裸本）、ただし中身状態は最良。内容：初版は昭和34年。本書は第２版。花菖蒲の育種家としても著名な平尾秀一博士著の本邦初の花菖蒲に関するモノグラフ（総合解説書）。花菖蒲の良さ、栽培の発達、系統、花型、作り方（花壇・畑作り、池や水辺作り、鉢作り、浅鉢盆養仕立、草玉仕立）、芽分け（株分け）の仕方、肥料、花止り。特殊繁殖法及び手術法、病害虫の予防駆除、集め方と苗の買入れ方、輸送法、ラベル（名札）について、花菖蒲の品種（熊本花菖蒲、伊勢花菖蒲、東京花菖蒲）、室内陳列法、実生改良の仕方、花菖蒲の抑制と促成、ハナショウブ以外のイリス属の花卉、他。

"The Japanese Iris"
by C. McEwen (1990 米国)初版　B5判　口絵カラー写真1＋序/目次14+本編154頁＋カラー写真16頁　表紙カバー（dust jacket）付、クロース（布）装。ただしカバーに若干のスレ、キズ、ヨゴレ有り。本体中身はほぼ未使用。内容：古くから平尾秀一博士、加茂元照氏等、日本の花菖蒲関係者と親交があり、またシベリア・アヤメ(Siberian Iris)の研究家としても知られる米国のDr. McEwenの著わした英文による日本の花菖蒲に関する世界初のモノグラフ（総合解説書）。米国ニューイングランド地区大学連合出版局刊。カラー写真32点、モノクロ図14点。日米における栽培の歴史、分類、特性、栽培法、病害虫、育種法、実生法、選別、登録、花菖蒲部門の品評会、他。付録：世界各国における日本の花菖蒲栽培状況、米国内の花菖蒲の見られる個人と公共庭園のリスト（日本国内の庭園リストも添付）、米国内と日本国内の花菖蒲取扱種苗業者（ナーセリー）リスト、米国内と日本国内の現在活躍中の花菖蒲育種家（ハイブリダイザー）リスト、三倍体誘発法、専門用語解説、参考文献リストの添付。

「かつしかブックレット８　花菖蒲　江戸の面影・堀切菖蒲園」
葛飾区郷土と天文の博物館編　1998(平成10)年初版　同博物館刊　A5判　48頁　表紙に若干のスレ有り。本体中身は使用感少なく、状態良好。　内容：葛飾区郷土と天文の博物館が企画し、日本花菖蒲協会が協力。1995(平成７)年に開催された特別展「HORIKIRI JAPAN 堀切菖蒲園〜葛西花暦〜」の展示図録をもとに、その後の研究成果を取り入れて作成した小冊子。巻頭カラー「明治27年小高図譜/浮世絵」（24頁）、江戸と花文化、花菖蒲の歴史、松平菖翁と堀切、堀切と菖蒲園、日本花菖蒲協会の設立、区立堀切菖蒲園の誕生、附録：江戸花菖蒲現存古花一覧、巻末カラー写真「現存する江戸花菖蒲（菖翁花17種、江戸の古花38種）」（８頁）

「小高園来歴（附銘鑑）」
東京市葛飾区堀切町・小高園編　発行年月日明記無し（昭和10年前後頃か？）　小高園刊　B6判　口絵モノクロ写真５頁＋21頁　経年による表紙にはヤケ、キバミ、シミ、ヨゴレ少々有り。本体中身は全体にキバミ、シミ少々有り。全体的には状態良好。「誤正」（正誤表）付。内容：堀切・小高園は天保年間の開園といわれ、明治，大正期には花菖蒲園の最盛期を迎え、昭和８年には文部省から史跡名勝に指定されたが、昭和17年に戦時中に閉園を余儀なくされた。（図録「堀切菖蒲園−葛西花暦ー」より）本小冊子に名勝指定の記述が有ることから、出版はその直後かと推察される。口絵モノクロ写真は「名勝小高園之今昔」、花菖蒲銘品写真（計18種）。本文は「小高園ノ来歴」と附録の銘品一覧「松平菖翁培養ノ逸品（計30種）」、「小高園選出ノ優秀品種（計30種）、優等品（計137種）」から成り、銘品一覧では品種名と花の形態的特徴を解説し、更に一株当たりの価格が記載されていて、さながら来園者向けの花菖蒲販売用カタログといった体裁です。堀切の菖蒲園中最も古い歴史を持つ老舗中の老舗、小高園の来歴を知る手掛かりとして、また栽培品種を調べる資料としても貴重です。「附銘鑑」とありますが、いわゆる銘鑑、番付の様な一枚物/刷物の添付は無く、本小冊子の後半の銘品一覧を指すと思われます。　　

（会報）「花菖蒲　第６號」
日本花菖蒲協会（平尾秀一）編　昭和36年　日本花菖蒲協会刊　A5判　口絵モノクロ写真4頁＋44頁　表紙に経年による若干のシミ、ヨゴレ有り。内容：「海外ハナショウブ事情」（平尾秀一）、「アヤメ属植物の蒐集と解説」（冨野耕治）、「米国アイリス協会の動向」、「西独アイリス協会と友好的提携」、「日本花菖蒲会会則」、「会員名簿」、他。会報第６号のみ1冊。

「かきつばた花譜」
掘中明著　1990年初版　アボック社出版局刊　B5判　208頁＋英語版55頁　表紙カバー付、外箱付。　内容：世界アイリス協会推薦本。江戸時代から現代に伝承された園芸品種86種をカラー写真で紹介。文化史的側面にも触れる本邦初のカキツバタのモノグラフ（総合解説書）。国際版仕様で巻末には英文解説頁"iIRIS LAEVIGATA"を添付。カキツバタの名称、分類と花の形態、園芸品種、自生地、文化史、他。