「ダリア百科」
日本ダリア会編　2009(平成21)年初版　誠文堂新光社刊　B5判　239頁　表紙カバー付、帯無。カバーに若干スレ有り。本体中身は使用感無く、状態最良。内容：「ダリア全書」（松尾真平著、加島書店刊、昭和35年初版）以来実に50年を経て出版を見た、最新情報満載のダリア専門書（図鑑）。前半はカラー写真によるダリアの魅力と品種を紹介、後半解説編は専門家や研究家によるダリアの現状、植物学、渡来、江戸ー明治ー大正ー昭和のダリア、自生地と原種、形態、園芸的分類、開花、葉色、品種改良、切花生産、球根生産、流通、鉢栽培、組織培養、病害虫、家庭で楽しむ、染め、他の解説。巻末には「カラー写真掲載ダリア品種リスト」、「全国ダリア園ガイド」を添付。現在考え得る最高のダリアに関するモノグラフ（単一植物に関する総合解説書）。

「写真集　ダリア　秋田 雄和国際ダリア園」
撮影/初瀬武美　1996(平成８)年初版　撮影者個人出版　210mm X 240mm　扉/序２＋カラー写真集90＋後書４頁　表紙カバー付、帯無。カバーに若干スレ，小縁ヨレ少々有り。本体扉対面、見返しに撮影者個人印と直筆サイン記入有り。その他状態良好。内容：撮影者の初瀬氏は日本園芸協会の花の写真撮影の通信教育講座を受講し、同協会が主催した'95年の創芸展において、雄和国際ダリア園で撮影した作品が「写真部門創芸大賞」を受賞。それを記念して本写真集を発刊。奇しくも、'96年は同ダリア園開園10周年を記念する年に当たり、また雄和町合併40周年記念の年でもあり、合わせて記念すべき写真集の発刊となった。１頁に１品種、合計90点の鮮明カラー写真を掲載。被写体は朝露に濡れ，朝日に輝き、夕映え、シルエット，生物の共存等、様々な角度からダリアの特徴と魅力を見事に活写している。各写真には品種名が添付されている。なお、同ダリア園代表は鷲澤幸治氏（出版時）。

「最新ダーリヤ栽培法」
岩本熊吉著　大正13年初版　大日本園藝組合園藝書出版會刊　B6判　扉/序/目次8+口絵モノクロ写真５＋115頁　表紙カバー無（発売時に付いていたかは不明）　厚紙表紙版　カバー、背、小口、地/底部に小ヨゴレ、小シミ、ヤケ有り。背に小イタミ（補修済み）有り。全体に経年によるキバミ有り。本体２頁の主に欄外に墨によるシミ少々有り、ただし判読可能。小書込み１ヶ所有り。内容：本文題字を日本ダーリヤ會長（当時）松平忠正子爵直筆、序文を同會常務幹事（当時）野口秀氏が寄稿。ダリア/ダーリヤの歴史、分類、気候、土質、肥料、植付法、手入法、生長促進法、夏の手入、切花の保存、塊根の収穫、名花、繁殖法（分根、挿芽と接芽、実生新種）、切花向栽培法、害敵。附録「ダーリヤ銘鑑」、「日本ダーリヤ會規則」。特に全体の三分の一を占める巻末付録「ダーリヤ銘鑑」（大正12年８月調）が充実(pp.66-114)。外国種(カクタス咲1910年種ー1922年種、ピオニー咲、デコラチーブ咲、ショウ咲、ポンポン咲、コラレット咲、アネモネ咲、ポンポンカクタス咲、センチュリー咲)、日本種（カクタス咲、ピオニー咲、デコラチーブ咲、コルレット咲）の順に品種名と花の形態特徴、特性、受賞他の情報を記述。

「實際園藝叢書第六巻　新しいダリヤの作り方」
石井勇義著　大正15年初版　誠文堂書店刊　B5判　口絵モノクロ写真１＋序文/目次11＋175頁　ソフトカバー版。表紙には経年によるスレ、ヨゴレ少々有り。本体中身は状態最良。内容：實際園藝主幹・石井勇義著「實際園藝叢書」（全12巻）の1冊。品種解説は省略し、ダリヤ（ダリア）の繁殖について最も詳しく解説（著者本人の経験の他、当時多くの栽培経験を誇った赤松憲定氏の体験談に基づいた、挿芽繁殖については殊に内容充実）。ダリヤの流行、生い立ち、種類、栽培条件、土質、肥料、繁殖法、分球繁殖の仕方、挿芽の切り方、実生新種の作り方、植付法、支柱の立て方、整形と芽の摘み方、夏から秋までの一般的手入れ法、品評会向の栽培法、鉢仕立法、切花本位の営利栽培、球根の堀上げと貯え方、病気と害虫の防ぎ方、他。　

「ダリア全書」
松尾ダリア園・松尾真平著　昭和35年初版　加島書店刊　B6判　口絵カラー写真1+モノクロ写真16+序/目次10＋本文294頁　外箱欠、表紙カバー付、帯無。カバーには若干のスレ有り、本体全体に経年によるヤケ、キバミ、シミ少々有り。全体に使用感少なく状態最良。内容：著者は出版時既に栽培経験30年、自ら松尾ダリア園を経営。日本ダリア協会幹事就任後、日本ダリア育種協会長、東北ダリア作出家協会長、鶴岡ダリア研究会顧問を兼務、アメリカダリア協会会員。戦後の我が国ダリア復興に尽力した最高権威者。序章（ダリアの美、有用性、美術、他）、ダリアの植物学、文化史、園芸品種、栽培法、花の挿し方、公的団体、他。付録：栽培ごよみ。

「實驗花卉叢書　ダーリア・カンナの巻」
野間守人著　昭和２年初版　養賢堂刊　A5判　序/目次５頁＋口絵カラー図版３点＋本文166頁　表紙カバー無、外箱無（発売時に有ったかは不明）。表紙は経年によるスレ、シミ、ヨゴレ少々有り。本体天部にヨゴレ、pp.150から裏表紙にかけて文面に影響の無い程度にシミ有り。内容：著者は出版時に京都府立植物園技師で農学博士。口絵第一図と第二図はダーリア各種、第三図はカンナ各種をカラー図版で紹介。pp.1-136がダーリアの巻（来歴、欧州への渡来、日本への渡来、性状、分類、園芸種：形態的分類−シングル、カラレット、アネモネ、ピオニー、デコラチーブ、カメリア、ショウ、ファンシー、ポンポン，カクタス、グリーンダーリア，実用的分類−花壇用、切花用、飾花用、品評会用、繁殖法、栽培法，特別栽培法、球根の貯蔵法、花言葉）、pp.137-166がカンナの巻（来歴，性状、種類：パニクラタ、コムパクタ、ディスカラー、ルテア、フラクシダ、インディカ，ワルセウイッチー、イリディフロラ、繁殖、栽培、鉢栽培，球根の貯蔵、花言葉）。　

「ダリアとグラヂオラスの作り方」
實際園藝主幹・石井勇義著　昭和５年初版　誠文堂刊　B6判　口絵カラー/モノクロ写真６頁＋序/目次８＋284頁　外箱付。本体背部にヤケ、色アセ有り。本体中身は状態最良。内容：初版は大正15年発行の「新しいダリアの作り方」。内容をそのままに「グラヂオラスの作り方」を加えて「實際園藝全集全」（12冊）の1冊としたもの。ダリアの作り方：普及性、今日の発達を見るまで，種類、栽培の条件、適する土質、肥料、繁殖法、分球繁殖の仕方、挿芽の切り方、実生新種の作り方、植付法、支柱の立て方，整形と芽の摘み方，一般手入法、品評会向け栽培法、鉢仕立法、切花本位の営利栽培、球根堀上げと貯え方、病気と害虫の防ぎ方。グラヂオラスの作り方：流行と特徴、種類、栽培条件、実生繁殖法、球根堀上げと貯え方、切花本位の営利栽培、病気と害虫の防ぎ方、グラヂオラスの著名品種一覧（カタカナ/英語品種名、系統/性状、作出者/作出年、花色/その他）。